4月30日(月)
『時をかける少女』を観て号泣しました。
薄汚れていた心が綺麗になっていくような気がします。
これが「アニメ」なんだ。
私もこの作品のように、人の心を動かすようなアニメを作りたい。
心が綺麗になっていくようなアニメを作りたい。
そうだ、パクろう!
綺麗な私の再出発です。
4月29日(日)
デパートの前で、おばさんが鳩にエサをあげていました。
パンを掴んでは引きちぎり、手首を大蛇のようにしならせ、
べらぼうなスピードで地面に叩き付けているのです。
鳩は、このパンを逃せば飢えで死んでしまうかもしれない反面、
直撃すれば臓器破壊は免れないという恐怖心も相まって
物凄い動きをみせています。
鳩の脳裏に、自分たちがまだ恐竜だった頃の記憶が蘇ります。
隕石衝突でティラノサウルスやブロントサウルスが死滅していく中、
必死に生き抜いたあのオルニトミムスの頃の記憶が。
仲間の分まで生きなければならない。
またいつか地上の王者に君臨すると約束したんだ。
このパンという名の隕石を避けきったとき、僕が地上の王者だ!
「鳩にエサをあげないでください。」
おばさんが駐輪場のおじさんに注意されました。
おじさんが地上の王者に君臨しました。
4月28日(土)
ミクシィ始めました\(^o^)/
友達の友達ともお喋りができたり、
コミュニティに参加することで新しい出会いが生まれたり、
とっても楽しいですよね。
だから退会しました。
旧約聖書に、バベルの塔を創り天に近付こうとした人間に対して
怒った神が言語をバラバラにしてしまったという神話がありますが、
もっと徹底的にやればよかったのにと思いました。
4月26日(木)
東京から帰る飛行機で、前の座席に座っていたおじさん二人組が、
飛行機にも喫煙席を作るべきだという話をしていました。
しかしよく考えると、喫煙は星の数ほどある趣味の一つにすぎないのに、
何故それだけが喫煙席や喫煙ルームなど優遇されているのでしょうか。
例えばチェーンソーで熊の木彫りを作るのが趣味のおじさんは、
チェーンソーで熊の木彫りを作る席や、
チェーンソーで熊の木彫りを作るルームが欲しいし、
右わきの下に左手を入れて腕を閉じたり開いたりすることで
オナラみたいな音を出すのが趣味のおじさんだって、
右わきの下に左手を入れて腕を閉じたり開いたりすることで
オナラみたいな音を出す席や、
右わきの下に左手を入れて腕を閉じたり開いたりすることで
オナラみたいな音を出すルームが欲しいのです。
でもそれを飛行機の狭い機内で作るとなると一人一人のニーズを満たせないため、
一趣味につき一機、果ては一趣味につき一航空会社という時代が来るでしょう。
喫煙航空、チェーンソーで熊の木彫りを作る航空、
右わきの下に左手を入れて腕を閉じたり開いたりすることで
オナラみたいな音を出す航空。
私たち大人は、子供たちに美しい青空を残してやれるでしょうか。
4月24日(火)
カラオケに行ったら、受付に髪の毛が座っていました。
人間と髪の毛のハーフなのでしょうか。
体の半分くらいが髪の毛で覆われているおじさんが、
あたかも体の半分くらいが髪の毛で覆われていないかのような振る舞いで
接客をしているのです。
こんなに髪の毛が生えていたら電柱やお年寄りに引っ掛かって
ここまでたどり着けないはずなので、
きっとここに来てから急激に伸びたのでしょう。
恥ずかしながら一人でカラオケに来ていたため、
もし髪の毛が部屋まで伸びてきても、
一人がおとりになってもう一人が助けを呼びに行くといった作戦は使えません。
どれが最期の歌になってしまうか分からないので、
丁寧に思いを込めて一曲一曲を歌い上げていきます。
するとどうでしょう。
私の歌声に魂が宿り、ラスト一曲を歌う頃には
信じられないほど上達しているではありませんか。
帰り際、受付でおじさんが笑っています。
私も笑っています。
店内に、心のカラオケが響き渡ります。
4月23日(月)
お蔵入り中のアニメ「むきだしの光子」が、
AQコンテンツコンテストで準グランプリを受賞しました。
準グランプリと聞くと、小学一年生の運動会を思い出します。
「ここにも私の敵はいない。」
それが、小学校に上がって初めて体育の授業を受けて思ったことでした。
かけっこでは幼稚園の頃から無敗を誇っていた私は、
所詮人数が増えただけで代わり映えのしない環境に辟易していました。
アメリカ行きも視野に入れ始めた時、ふとグラウンドに目をやると、
一人の少年がスプリントの練習をしています。
隣のクラスが運動会に向けてかけっこの特訓をしてたのですが、
明らかに彼のフィジカル的な潜在能力は他の人のそれとは段違いなのです。
「おもしれえ。」
そう思っ
お蔵入り中のアニメ「むきだしの光子」が、
AQコンテンツコンテストで準グランプリを受賞しました。
4月22日(日)
後輩が撮影する映画に出演しました。
駅のホームで別れを惜しむカップルの役という
私にはあるまじきさわやかさです。
今まで生きてきた中でさわやかになった時間が通算4分ほどの私が、
いくら「さわやか!」と叫んだところでさわやかには映らないでしょう。
これは一生分のさわやかをここで解き放つしかありません。
息を大きく吸い込み、今まで眠っていた脳のさわやかを司る部分を揺さぶります。
皮膚、臓物、骨の髄までさわやかで満ち溢れた瞬間、
「さわやかあああぁぁぁあぁあぁぁ!!」
一気に解放されたさわやかは私をみるみるさわやかに変え、
速水もこみちを超え、ついには妻夫木聡をも超えてしまいました。
「いかん!それ以上続ければ、一生さわやかになれない体になるぞ!」
「いいんだとっつぁん。オレ、やるよ。」
くらえっ!
それ以降のことはよく覚えていません。
気付いたときにはもう日が暮れていました。
ただ、演技は普通でした。
4月21日(土)
自宅から大学までパソコンを運びました。
いくらWindowsXPがそれまでのWindowsシリーズに比べて
快適な操作性と確かな安全性を実現したと言っても、
人にぶち当たれば死にます。
慎重に慎重を期して運ばなければなりません。
まさかこんな日に限って、ローラーブレードを履いた外人集団が
突進してくるみたいなことはないでしょう。
いや、ローラーブレードを履いた外人集団が突進してきたではありませんか!
「点」ではなく「線」でとらえるんだ。
外人たちの筋肉のわずかな動き、ローラーブレードと地面の擦れる音の変化。
全神経を集中させ、一人また一人と外人をかわしていきます。
そしてついに最後の外人と対峙する時が来ました。
時間がまるで大河のようにゆっくりと流れ、
すれ違う瞬間、二人以外誰もいない真っ白な世界、
外人が耳元で静かにささやきました。
「やるな日本人。」
その瞬間現実に引き戻され、ただローラーブレードが遠ざかる音が聞こえます。
私は後ろを振り返らず、パソコンを抱き締め大学へ向かいました。
圧迫されてキーボードがぶっ壊れていました。
4月19日(木)
今日、たくあんがめり込みました。
普通に電子レンジで40秒チンしただけなのに、
たくあんが高温になり過ぎて弁当の容器を溶かしていたのです。
元々ヤケド用のたくあんなのでしょうか。
しかしこのたくあんを見ていると、あの頃の自分を思い出します。
熱くなり過ぎるあまり社会に埋もれもがき苦しむ自分の姿。
あの頃の私はどうして欲しかったでしょうか。
「そのままでいいんだよ。」と、優しい言葉を投げかけてほしかった!
私はゆっくりと、たくあんを剥しました。
裏側が汚かったのでゴミ箱にぶち込んでやりました。
4月18日(水)
本屋でおじいさんがニヤニヤなさっていました。
何やら立ち読みをしていて、写真のページに見入っているようなのですが、
それが尋常じゃないくらいのニヤニヤなのです。
有史以来、これほどまでにニヤニヤした人類はいないのではないでしょうか。
何を見ているのか気になったのでチラッと覗いてみると、
なんとそれはただの料理本で、カボチャをぐちゃぐちゃにかき混ぜている写真が
見開きで載っているだけだったのです。
おそらくこのおじいさんはトマト農家かなんかで、
隣のカボチャ農家とは因縁のライバルなのでしょう。
「佐々木さんとこのカボチャがぐちゃぐちゃにされとるわい。」
みたいなニヤニヤなのでしょう。
そう確信した次の瞬間、事態は一変しました。
なんと次のページの、トウモロコシの身をほぐしている写真でも
はちきれんばかりのニヤニヤを披露してみせたのです。
まさかアメリカ人のライバルまでいらっしゃったとは。
4月17日(火)
今日も大学の研究室のペンキ塗りをしました。
初めは、面倒くさいなぁと思っていたのですが、
段々と楽しくなり、すっかり夢中になってしまいました。
今後、ペンキ塗りのことを面倒くさいなんて言う奴はブン殴ってやろうと思います。
4月16日(月)
今日、大学の研究室のペンキ塗りをしました。
初めは、面倒くさいなぁと思っていたのですが、
段々と楽しくなり、すっかり夢中になってしまいました。
今後、ペンキ塗りのことを面倒くさいなんて言う奴はブン殴ってやろうと思います。
4月15日(日)
モラトリアムなので、自転車で河川敷をブラブラしていました。
ところが、狭い一本道の先をヤンキー2人組が自転車で並走しているのです。
一気に楽しかった日々の走馬灯が流れます。
悲しいかな、通学路の坂道に耐えられるよう自転車屋さんに選んでもらった
29インチの車輪は、あっという間にヤンキーを捕えてしまいました。
もう抜くか川に飛び込んで水死するかしかありません。
抜きましょう。
そういえばNHKの動物番組で、色が派手な方が弱いって言っていました。
茶髪は避けて金髪の横をすり抜けましょう。
いやまて、このヤンキーたちもNHKの動物番組を観ているかもしれません。
これはフェイクです。
なかなかどうしてあなどれん奴らよ。
そういえばNHKの動物番組で、戦闘時に色が変わる魚がいるって言ってたし。
金髪は避けて茶髪の横をすり抜けましょう。
いやまて、このヤンキーたちもNHKの動物番組を観ているかもしれません。
これはフェイクです。
なかなかどうしてあなどれん奴らよ。
そうこうしているうちに、後ろにベッタリ付いている私を見て、
ヤンキーが一列になって道をあけてくれました。
でもNHKの動物番組では、チーターにやられるのはいつも前を走る草食動物です。
なかなかどうしてあなどれん奴らよ。
4月14日(土)
もし大空襲が始まって、目の前に防空壕があったとしても、
その中に服屋の店員がいたら私は入りません。
それくらい服屋の店員が苦手です。
今日も、話しかけられないよう店内を高速で移動していたのですが、
店の地形を知り尽くした者のコーナリングたるやあっぱれで、
店員にどんどん差を詰められてしまいました。
「重ね着っ重ね着っ」とか言いながら追ってくるのです。
ついに春物ジャケットのコーナーに追い詰められた私に
おしゃれなコーディネートが迫ってきます。
このままではおしゃれになってしまう。
オダギリジョーみたいになってしまう。
渾身の力を振り絞り「やぁー!」と言って店員を押しのけると、
自転車に飛び乗り、とにかく街を離れました。
高校の頃の服よ、もう少しの間お世話になります。